作文

原子力の日作文書きました
長すぎて原稿用紙に収まり切らないんですけど・・・

どこを切ったらいいですか?

以下本文

 今、私が思うエネルギーの中での、原子力の役割は、化石燃料を中心とした現状から、将来的に弱点を克服し、取って代わることになるだろう、新エネルギーへのつなぎ、橋渡し的役割になるだろうと思います。
 エネルギーについての話でよく取り上げられる、電力について考えてみたいと思います。
 日本国においての、エネルギー別発電量の割合を見ると、火力68.1%、次いで原子力の21.9%です。ここではやはり、始めに示したとおり、化石燃料を用いた火力発電が占める割合が最多でした。この化石燃料の中心となっているは石油です。なぜ化石燃料、石油からほかのエネルギーへ移行しなければならないのでしょうか。
 石油は、世界中に広く分布してはいますが、量的なことを言えば、中東を中心に北アフリカインドネシア南北アメリカ、西シベリアなど石油産出地は偏っています。その中で、日本では殆んど石油は産出されません。わが国に存在しない。だから輸入に頼る。これが問題のひとつです。輸入に頼るということは、その輸出元の国の影響を、大きく受けることになります。もし、その国が価格を跳ね上げたら、輸出を禁止したら、どうなるでしょうか。今、営まれている生活の、根幹を揺るがしかねない事態です。
 また、世界規模で見ても問題があります。それは、埋蔵量についてのこと、そして環境についてのことがあります。
 2003年現在、石油の可採埋蔵量は1825億kl、このときのペースで行けば、41年間で使い切る計算です。しかも、このときに比べ、発展途上国を中心に消費は増加し続け、その年数は持たないでしょう。
 さらに、化石燃料を燃やしたときには二酸化炭素が発生します。その二酸化炭素は、地球温暖化の大きな原因のひとつです。
 これらの理由のため、化石燃料からほかのエネルギーへ移行する必要があると思います。
 今までで、移行の必要性は説明しました。ではなぜ、原子力だけではいけないのでしょうか。このことは、原子力の仕組みそのものにあると思います。
 一般的な原子力発電所では、ウランを燃料として、それに中性子をぶつけることによって、原子核を分裂させます。このときに発生する熱で水を沸騰させて、その蒸気でタービンを回転させることで発電します。
 原子力発電の利点は、まず、使用する燃料が極端に少なくて済むことです。核燃料1kgから発生するエネルギーは、石炭三千tに匹敵し、1kWあたりの発電コストは、原子力5.9円で、石油を使った火力10.2円の半分程度で済んでおり、経済性が高いです。石油同様、自国での産出はほとんどありませんが、アメリカなどの政情の比較的安定した国から輸入することが出来ます。その上、核燃料サイクル等によって、使用済み燃料から、プルトニウム、燃えるウランを抽出し、再利用することもでき、海水からのウラン採取が実現すれば、大量の燃料を得ることも出来ます。環境に関することを言えば、酸素を全く必要とせず、二酸化炭素も、核分裂自体からは発生しません。
 ですが、大きな問題も抱えています。
 まず挙げるとすると、ウラン資源の可採埋蔵量に由来する、資源枯渇問題があります。化石燃料と同じで、ウランも鉱山資源の一種です。ウランの場合、あと93年で枯渇してしまいます。ほかに挙げると、毒性が強く、放射性物質である核廃棄物を作り出すことです。核廃棄物が安全になるためには長い年月が必要ですが、保管する場所が決められていません。
 それらの欠点がありますが、利点もまた非常に魅力的です。
 石油代替エネルギーで、実用化のレベルに達しているのは原子力だけです。それらの利点を生かし、開発、研究することが、発展に必要なのだろうと思います。