簡易ダミーロードの試作
リグやトランスバータのテストにダミーロードが必要であるが,いちいち1.5kW対応のそれを借りてくるのは面倒であるので,手軽に実験できるようなものを準備するものである.
要求
ハイパワーなものは部室で借りてやるのがよいので,小型でも簡便なものがよい.
使用するバンドはHF+50で十分である*1.
市販の小型なものは15W程度なのでそれと同等かそれ以上を目指す.
ただしコストは同等以下のおさえる.
材料
- 200Ω 5W 酸化金属皮膜抵抗
- M型ジャック ネジ止め式
- ベタ基板
- 同軸 3D-2V 5cmほど
5Wを4本並列なので合計として20Wの耐電力を期待している.
つくりかた
基板にジャックを固定する.同軸をジャックに半田付けする.抵抗を同軸と平行に,基板へ半田付けする.同軸の芯線と抵抗をまとめて半田付けする.
ポイントは,同軸の芯線が抵抗への給電点になっていて,基板がグランドになっているために抵抗は並列接続になっているところである.
(ここに写真を入れる)
特性
部室のBR-510(アンテナアナライザ)を借りてSWRをはかってみました.
測定下限から,25MHzまではびくともせず,25MHz付近から上昇をはじめ,104MHz程度で1.1,144MHz程度で1.4,160MHz程度で1.5になりました.
同様にしてインピーダンスの大きさをはかると,11MHz前後でディップしているようでした.
まとめ
簡便な造りながら,6mバンド程度まで使用できそうなダミーロードが作成できました.
あとは,使用しやすいように周りから絶縁するなにかで保護してあげる必要があるのと,耐電力について考える必要があります.
また,設置した金属板をまわりに設けることで周波数特性を改善することができるようですが,それについて調べるのもありとは思います.
また,ケースには入ってないので,どのくらい電力が漏れるかも気になるところです.
*1:ただもっと上まで使えたら素晴しい